朝日新聞社がスマートフォンユーザー向けに提供している音声ニュース配信サービス
新聞業界では発行部数の減少が長く続いており、従来の手法ではユーザーを集めることが難しくなっています。
近年、各新聞社は新たな顧客を獲得するべく、長年活字メディアとして蓄積させてきた財産やノウハウをいかして、従来には無いサービスを提供しています。
朝日新聞アルキキもそのようなサービスの一つで、2016(平成28)年4月から提供が開始されました。
AndroidとiOSの両方のスマートフォン向けOSに対応
これらのOSが入っているスマートフォンにインストールすれば使用する準備が整います。
iOS版についてはスマートフォン版に加えてタブレット版も提供されており、iPadにもインストールすることが可能となっていますが、2020(令和2)年5月のリニューアル時に統合され、スマートフォンとタブレットで共通のアプリとなる予定です。
iPadにアルキキをインストールしている人は、リニューアル後は使用できなくなってしまう可能性があるので、iOS版を入れ直しておきましょう。
朝日新聞アルキキのサービスは、基本無料で提供
操作はとても簡単で、アプリを起動させた後に再生ボタンを押すだけです。
再生をすると、最新の音声合成技術で配信されているニュースのサマリーが読み上げられます。
再生スピードは調節できるようになっており、聞き取りにくい場合はスピードをゆっくりすることも可能です。
各ニュースのサマリーは5~10分程度の内容となっているので、忙しくて配信記事に目を通す時間が無い場合でも情報をおさえておくことができます。
配信されるニュースは1日の時間帯で変わるので、サラリーマンであれば出勤時間や昼休み、帰宅中のときにアプリを開けば、常時最新情報をチェックすることができるでしょう。
アプリはスマートスピーカーにも対応
「ニュースを聞かせて欲しい」とスピーカーに話しかければ、最新の情報がすぐに読み上げられます。
ただし、Googleアシスタントが搭載されている製品では初期設定不要でこの機能を使用できますが、AmazonのAlexaが搭載されている製品についてはスキルを有効にしないと使えるようにならないので注意が必要です。
2020年5月にリニューアルされる前までは毎月200円の料金を支払えば、より多くの音声ニュースをきけるようになったり、再生する順番の変更が可能になるなど、機能を拡張させることができる「アルキキプラス」という有料サービスが提供されていました。
お金を支払って加入すれば、特定の分野の最新情報だけを集中的に聞くことや、1日に報じられた話題を一気に聞くことなど、自分自身のスタイルに合わせてアプリを動かすことができました。
アルキキプラスの購入受付は4月下旬で終了しており、5月のリニューアル後はコンテンツの大部分が無料で利用できるようになる予定です。